Sound visualization / Sound of waves

Sound visualization（音の視覚化）では、見えない音のドローイングを目的としている。“Sound of waves”では、フィールドレコーディングにて収録した“浜辺に打ち寄せる静かな波の音”をドローイング。ジェネラティブコードを通し描いた音は、その後、ペンプロッター（AxiDraw）にて物理化を行った。

Sound visualization / Sound of waves

浜辺に立って耳を澄ますと様々な音が聞こえてくる。小さな波が立ち上がり崩れる音、波に漂う小さな泡が弾ける音、波の引き際砂と小石が擦れ合う音、海鳥の声、遠くから聴こえる船のエンジン音、それら全てを取り巻く海風の音など、たくさんの音にあふれ、とても面白い。それらの音はランダムのようでもあり、どこか規則的で大小繰り返し、音と時間を刻んでいる。

音の可視化には、周波数によってラインを生成するプログラムコードに通し制作している。時間の経過とともにラインは重なり合い、音の形が生成される。仕上がったデジタル図形はその後ペンプロッターにて物理出力。試験的に黒の紙の上に黒の鉛筆で描いてみると、重なりあう線が重厚な質感に、照らす光は柔らかい反射光となり、見る角度によって変化する表情豊かな図画となった。