環境/macOS Montery Apple Silicon Mac

Tidal Cycles はインストールがとても複雑です。Tidal CyclesをM1 Macで利用するための一番簡単なインストール方法です。

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Index/目次
1. Homebrewをダウンロード、インストール

2. Tidal bootstrapにて自動インストール
3. GHC 9.2.2をインストール(2022.3.5 リリース)
4. cabal にてTidalCyclesライブラリをインストール
5. Super Collider を実行しSuperDirtを加える。
6. サウンドテスト〜 Super Collider を起動
7. SuperDirt を起動
8. Atom 〜サウンドテスト
あとがき

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1. Homebrewをダウンロード、インストール

Homebrewがarmのmacでも使えるようになり、ターミナル>情報の「Rosettaを使用して開く」にチェックを入れずにターミナルを起動し下記コードにて、Homebrewをインストールします。
※既にRosettaにてHomebrewを入れている人は一旦アンインストールした方が良いです。

/bin/bash -c "$(curl -fsSL
https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"

インストール後、ターミナル場で、– Add Homebrew to your PATH in〜(自身でパスをセットしてください)と言われるのでその通り記載された、二つのコマンドを打ち込みパスを通します。

<ターミナルに下記のような指示>
– Add Homebrew to your PATH in /Volumes/home/home_barbe/.zprofile:
echo ‘eval $(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)’ >> /Volumes/home/home_barbe/.zprofile
eval $(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)

echo 'eval $(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)' >> /Volumes/home/home_barbe/.zprofile
source ~/.zprofile

わからない場合は、下記のページを参照したので確認してみてください。
参照:M1 mac で homebrew が普通に使えるようになった

2. Tidal bootstrapにて自動インストール

一旦、Tidal bootstrapにて必要なものを自動インストールします。
Tidal Cyclesの公式ページのインストール方法 より下記コマンドです。

curl https://raw.githubusercontent.com/tidalcycles/tidal-bootstrap/master/tidal-bootstrap.command -sSf | sh

下記内容がインストールされます。

・SuperCollider (and SuperDirt)
・Atom (and the Tidal Cycles Plugin)
・Haskell Language (Ghcup) ← のちに、再度インストールし直します。
・The Tidal Pattern engine (Tidal Cycles itself)

<Update>ーーーーーーー
5 March 2022 に、GHC 9.2.2 がリリースされたため、下記記事を更新しています。
Apple Siliconに対応し、llvmが必要無くなったので、以前インストールされた方は下記内容:3〜4(cabalでTidalライブラリーインストールまで行ってください。)(Update2022.3.10)

3. GHC 9.2.2をインストール(2022.3.5 リリース)

GHC 9.2.2 より、AArch64 NCGが実装されているのでLLVMがなくても実行ファイルを生成できます。

ghcup install ghc 9.2.2 --force

再インストールするとデフォルトのGHCの設定がリセットされるので、下記コマンドをターミナルにて実行。

ghcup set ghc 9.2.2

4. cabal にてTidalCyclesライブラリをインストール

cabalを使用し、アップデートのち、tidal –libをインストールします。

cabal update
cabal install tidal --lib

5. Super Collider を実行しSuperDirtを加える。

Super Collider を実行し、include(“SuperDirt”)と実行し、SuperDirtをインクルード(追加)します。

include("SuperDirt")

右下に緑の文字で ”SuperDirt” と表示されれば完了です。

6. サウンドテスト〜 Super Collider を起動

Super Collider を起動させます。右下の Sever: 横をクリック「Boot Sever」をクリックすると起動します。右下のインジケータが緑色になれば起動完了です。

7. SuperDirt を起動

SuperCollider File から Open startup file を選択。IDEに下記記載のち⌘+Enterを入力します。

SuperDirt.start

右下のPost windowに「SuperDirt: listening to Tidal on port 57120」と表示されたら起動完了です。

SuperDirt: listening to Tidal on port 57120

追記

TidalCycles利用時、毎回SuperColliderに「SuperDirt.start」と打ち込み起動させるのは面倒です。SuperCollider起動すると同時にSuperDirtを起動させる方法を紹介しています。

参照/TidalCycles セットアップ / SuperCollider 起動時にSuperDirtを起動させる方法

8. Atom 〜サウンドテスト

Atomの新規ファイル作成のち、拡張子を【.tidal】にて保存します。
以下のコード例を入力し音が出るか確認します。

d1 $ sound "bd"

今後さまざまなコードを書いていくかと思いますが、TidalCyclesは行間や文字間にも影響しエラーが出たりします。慣れと注意が必要となります。

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インストールやその他環境における操作は、自身の責任において行ってください。

あとがき

[Series] はじめてのTidal Cycles
Tidal Cyclesの情報は英語が多く大変です。ネットや本にて情報を集めたものをシリーズにて定期更新しています。始めたばかりのビギナーの方へ、また自身の復習のためのシリーズです。

また、数少ないTidalCyclesの日本語 参考書籍として、[Book] 演奏するプログラミング、ライブコーディングの思想と実践を購入するのもひとつの手だと思います。もうすでに情報が古くなっている箇所がありますが、とても分かりやすく役立ちます。

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intel Mac の場合は「Tidal Cycles インストール方法 for intel Mac」を参照ください。

Tidal Cyclesのサイトには、その他のトラブルシューティングが記載されているので参照ください。> Tidal Cycles ドキュメンテーション

barbe_generative_library

TidalCycles 参考書籍
[Book] 演奏するプログラミング、ライブコーディングの思想と実践

programing_play_bnn-book-image

初版/ 2018.12.21
ページ数/176ページ
出版社/ビー・エヌ・エヌ新社
言語/日本語

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“Books”では、“barbe_generative_Library”として、
barbe_generative_diary の創作において実際に購入し、読んだ本を紹介します。

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