Date:2023-05-16
AxiDraw SE/A3 – Pen Plotter / Review #1 – セットアップ
多くのペンプロッターアーティストに愛されるAxiDrawは、製品の完成度や美しさだけでなく、購入後の丁寧なアフターサポートやファンコミュニティによる豊富な情報量も魅力です。さまざまなAxiDraw製品の中から”AxiDraw SE/A3”のセットアップについて解説します。
✓ これはスポンサー付きのレビューではありません。
ペンプロッターのアーティストの多くが所有するAxiDrawには、さまざまん種類の製品が用意されています。また、個々のパーツやアップグレード製品が充実しており、自分自身にて機器のカスタムや修理が可能です。
AxiDraw SE/A3 概要
AxiDraw SE/A3は、T型ペンプロッターです。AxiDraw SE / A3には、6061-T6アルミ製の固体ビレットからCNC加工された後、陽極酸化処理が施された滑らかな黒色仕上げの中心ビームを装備しています。
この重く頑丈な金属の塊により、AxiDraw SE/A3は、真直性や剛性に優れ、X軸に対する正確なアプローチが可能になっています。
製品内容
AxiDraw SE/A3 ペン・プロッター
日本からAxiDraw製品購入する場合は販売代理店であるRobotShopにて購入できます。(下記リンク)
RoboShopにない製品はAxiDraw開発元であるEvil Mad Scientist にて直接購入できます。
製品内容
・AxiDraw SE/A3 本体
・ペンホルダー(ネジ2つ)
・イタリックペンアダプター
・簡易ボード(印刷用の下敷き)
・紙止めクリップ4つ
・輪ゴム(ペン押し出し用)
・USBケーブル
・アダプタ
・六角レンチ 3種類
・六角スパナ 3種類
・製品にてテストで描かれたイラスト
※上記内容は数年前の購入した内容にて、現在とは異なる場合もあります。
組み立てとオプションパーツ
AxiDraw は組み立て完成のち、テストを終えた製品にて出荷されます。箱から出し、すぐに使用できる状態となっています。
ペンホルダーの設置について、万年筆など角度が必要な場合、ネジ穴に合わせて調整を行います。
現在、私のプロッターは角度調整を簡単に行えるよう、Pen clip rotation stage/ペンクリップ回転ステージ(別売)を利用しています。
また、付属されている紙をセットする簡易ボードから、マグネットにて紙を止める金属板 AxiDraw用磁気用イーゼルに仕様を変更しています。
今後、z軸のサーボモーター(消耗品)をアップグレードを検討しており、Coreless Serbo Upgrade Kitを購入、アップグレード予定です。(現在Roboshopにて取り扱いがないため、Evi Mad Scientistにて直接購入となります。)
このように、さまざまなオプションパーツを検討し、組み合わせ、自身でカスタムしていくことにより、より良いプロット環境を構築する事ができます。
ソフトウェア Inkscape
環境は、Mac OS にて進めています。
AxiDrawを動作させるためのソフトウェアとして、無料のベクターアプリ Inkscapeを利用します。また、その他のプログラムによる制御も行えます。
今回は、内容把握のため、全て手動でのインストール内容になります。
1 – Incscape のダウンロードとインストール
Inckscapeを公式サイトより、それぞれのOSにあったバージョンをダウンロードします。※ 執筆時のInkscapeのバージョンは1.2.2です。
下記公式ダウンロードリンクより。
ダウンロードされたzipファイルを解凍し起動させ、Inkscapeをドラックandドロップでインストールをします。
2 – AxiDrawのextentions(拡張機能)を手動にてダウンロード
InkscapeをはじめAxiDrawに必要な最新のソフトウェアインストール情報は下記リンクより提供されています。
自身のあった環境に進めてください。
下記リンク、 ZIP アーカイブ (8 MB) 内のソフトウェアをダウンロードし、解凍します。 (コンピュータがアーカイブを自動的に解凍する場合があります。)
3 – Inkscape に AxiDrawのextentions(拡張機能)を手動にてインストール
Incscapeを起動し、Inkscape > 環境(Preferences)を選択。
システム(system)よりユーザーエクステンション(User extensions)フォルダを開きます。
開いたInkscapeのextentionsフォルダの中に、先ほど解凍したzipフォルダににあるすべてのファイル(合計 33 項目、31 ファイルと 2 つのサブフォルダー)をコピー・ペースト、同じ名前のファイルとディレクトリは上書きします。
5 – Incscape のAxiDrawのextentions(拡張機能)を確認。
Incscapeを再起動し、メニューバーのエクステンション(Extentions)にAxiDraw Controler(が表示されているか確認します。
AxiDrawでA3をプロットする場合は、AxiDraw Controlerにて、Option>ConfigにてAxiDrawのモデルを設定します。デフォルトではA4になっています。
これでセットアップは完了です。
あとがき
AxiDrawは描画ヘッドがマシン本体を超えて伸びるため、自由度が高く、箱の上いに設置し宛名を買いたり、ポスターボードや黒板、ホワイトボードに設置し書くこともできます。
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Processing 参考書籍
[Generative art のすすめ、ビギナーのためのProcessing 入門書3冊
ジェネラティブアートが注目される中、やってみたいけどどこから始めて良いのかわからないとの相談がよくあります。多種多様なジェネラティブアート作り方中で一番分かりやすいProcessingをベースとした入門書3冊を紹介。
https://barbegenerativediary.com/books/generative-art-beginner-books3/