「音」の魅力とは。

barbe_generative_diaryではアート素材収集として“フィールドレコーディング”を行なっています。音の魅力は、聴覚という曖昧な感覚器官によって、時間の流れとともに、その時の“自身の記憶”と深く結びつき変化するところにあります。

実際にレコーディングを行なっていると、「耳で聴いた音」「録音でモニタリングで聴いた音」「録音後に聴いた音」ではその時々で感じ方に変化が生まれます。

本記事は、そんな“音の魅力”を伝える本3選です。

音を読む、音を探求する本 3選|bgd_library

音、音、音。 音聴く人々 – オーディオテクニカ

なぜ人は「音」に感動するのか?その答えが、ここにあります。坂本龍一、渡辺香津美、村治佳織、鈴木雅明をはじめ、アラン・パーソンズ、フィル・ラモーン…など、「音」に名匠たちに聞く、音のお話です。2012年に日本のオーディオメーカー、オーディオテクニカが発行した「音」の本。

私たちの生活空間は、“それがない場所がない”といっても良いくらい、多くの『音』に満たされています。普段、あまり意識することのない「聴くこと」「聴いていること」とはどういうことだろうか。本書では、音楽家、音楽プロデューサー、録音エンジニア、サウンドデザイナー、音響設計者など、さまざまな現場で音に携わる“音のプロフェッショナルたち”のインタビューをもとに、音の魅力に迫ります。録音と再生の歴史を紐解き、音の原点を追求しています。音の深遠なる世界が詰まった1冊。

自然のメッセージを聴ことが
芸術の始まりだと思うんです。
それは、“気配を感じること”なのかもしれない。
(坂本龍一)

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『音、音、音。 音聴く人々』(オーディオテクニカ)
初版/ 2012.5.28
ページ数/139ページ
出版社/幻冬舎
言語/日本語
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LISTEN. – 山口 智子

大地に根づいた音楽から感じる「生」のエネルギー、
心に残った人々との出会い。
旅によって生まれた音と魂との共鳴を
俳優・山口智子が綴る、音の千夜一夜。

俳優 山口智子さんのライフワークである、未来へ伝えたい「地球の音楽」を映像ライブラリーに収めるプロジェクト“LISTEN.”。10年にわたって26か国を巡り、250曲を越す曲を収録してきたその旅の記憶を、美しい地球の風景や、人々の営みの記録とともに綴っています。

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『LISTEN.』(山口 智子)
初版/ 2022.8.26
ページ数/636ページ
出版社/幻冬舎
言語/日本語
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フィールド・レコーディング入門 響きのなかで世界と出会う – 柳沢 英輔

フィールドレコーディングの魅力を初心者にも分かりやすく解説する本書。「フィールド・レコーディングとは何か?」「音とは?」「聴くこととは?」など、「歴史や理論」はもちろん、「実践的な機材の紹介・録音方法や環境の作り方」などを学ぶ事ができます。

音への探究、音の魅力が十分に詰まった一冊。フィールドレコーディングを通して、普段気が付かない音の魅力に気づかせてくれる内容です。

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『フィールド・レコーディング入門 響きのなかで世界と出会う』(柳沢 英輔)
初版/ 2022.4.26
ページ数/302ページ
出版社/フィルムアート社
言語/日本語
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