Date:2023-09-07
美しい線と点を描く筆記具|rOtring Technical Drawing Pen – Isograph ドローイングペン
世界中に愛好家のいる筆記具ブランド“rOtring”。アーティスト、デザイナー、建築家、その他あらゆる人々のための幅広いクリエイティブな筆記用具を提供しています。本記事は、barbe_generative_diaryでも使用してる“Isograph ドローイングペン”を紹介します。
✓ これはスポンサー付きのレビューではありません。
イラストレーションやドローイングだけでなく、ペンプロッターでも利用者が多い“rOtring”の紹介です。アート制作において多様な筆記具がある中で、美しい線による表現を行いたい方や新しい筆記具を探している方へ向けた記事になります。
Index
- rOtring ロットリング について。
おすすめのスターターセット - 種類|イソグラフとラピッドグラフの違い
- 使用方法|イソグラフ ドローイングペン/Isograph
- メンテナンス|イソグラフ ドローイングペン/Isograph
- 使用例|ペンプロッター
- まとめ|rOtring Technical Drawing Pen
rOtring ロットリング について。
rOtringは、ドイツ ハンブルグに本社を置く文具ブランドです。1928年に創業者であるウィルヘルム・リープがアメリカを訪れた際にパイプ状のペンと出会い、帰国後、チューブラ万年筆を考案しました。
rOtring製品は、バウハウスのデザインに対する思想から多大な影響を受けており、ドイツのクラフトマンシップを感じさせる精密度の高い美しい線により、世界的に高い信頼を得ています。
rOtringの代表的な製図用ペンは2種類。イソグラフ(Isograph)と、ラピッドグラフ(Rapidograph)があります。イソグラフ(Isograph)はインク注入式、ラピッドグラフ(Rapidograph)はカートリッジ式です。
※本記事では、実際に使用している、インク注入式のイソグラフ(Isograph)です。
ROTRING ロットリング イソグラフカレッジセット – おすすめのスターターセット
これから購入をする場合、好きなペンやインクを個別にて購入することもできますが、総合コストパフォーマンス的には、カレッジセットがおすすめです。
- 『ROTRING ロットリング イソグラフカレッジセット』
・イソグラフ 製図ペン 3本/0.2mm・0.3mm・0.5mm
・詰め替えインク(ブラック)
・シャープペンシル/0.5mm
・ペンシル替芯(0.5mm/HB)
・B20 ペンシル用消ゴム
・コンパス アタッチメント
種類|イソグラフとラピッドグラフの違い
製図ペンには、“イソグラフ”と“ラピッドグラフ”の2種類あり、どちらも同様に美しい線を引くことができます。本体の価格はどちらも同じです。
イソグラフのメリットは、インク注入式なので経済的な点です。また、好きなインクを使用することができ自由度が高い事も魅力です。(インクの種類によって流れにくにこともあるので注意が必要。)デメリットは、定期的なメンテナンスが必要になります。頻繁に使用しない時は、インクを抜き、ペン内のクリーニングを行いましょう。
ラピッドグラフのメリットは、専用のインクカートリッジを使用するため、イソグラフと比べるとメンテナンスが容易です。インク漏れを防ぐダブルヒーリックス(二重空気圧調整溝)を採用し、カートリッジ側にインク調整部があります。デメリットとしてはカートリッジの値段が高めです。
双方とも一定した美しい線幅を保つことは最大のメリットではありますが、製図用ペンとしての構造上デメリットもあります。特に書き味はあまり良くありません。紙を滑るボールペンのような滑らかさはなく、ガリガリとした書き味には慣れが必要です。
使用方法|イソグラフ ドローイングペン/Isograph
ペンの持つ側のカバーを外すと中に半透明の白いインクタンクがあります。その中にインクを入れ使用します。インクを入れ準備ができたら、軽くペンを振りインクを出します。(ペン先をインクや水に少しつけるのも良いです。)
使用後はキャップを閉めます。※あまり閉めすぎるとキャップ内部でペン先が押されインクが漏れることがあるので注意が必要です。
メンテナンス|イソグラフ ドローイングペン/Isograph
インクタンク内のインクを抜き、ペンを分解していきます。インクを抜く際はシリンジ(注射器)を使うと便利です。シリンジの容量は1mlあれば十分です。
- 『TOUFEIYUAN 10枚1ml シリンジ:注射器(針つき)』
プラスチックシリンジ(スクリュートップ)・キャップ・鈍い針(14G)
※サイエンスラボ用に個別にパッケージ化
ペン先の部分をスペアニブと呼びます。スペアニブを分解し水に浸したのち、流水で洗います。
スペアニブ内にインクが溜まるので、軽く振りながら水で洗い流します。底面をキッチンペーパーなどでインクを吸い取ってあげると良いです。ペン先は非常にデリケートなので慎重に行ってください。
汚れがひどい場合は別売にて製図ペン用クリーナーなどもあります。
使用例|ペンプロッター
製図ペンの書き味は独特で少しカリカリとした書き味。製図用ペン特有の太さが均一な美しい線を引くことができます。記事の最後に下記はペンプロッターを使った例です。
ペンプロッターはAxiDrawを使用しています。ペンプロッターに興味がある方は下記レビューをご参考ください。
AxiDraw SE/A3 – Pen Plotter / Review #1 – セットアップ
まとめ|rOtring Technical Drawing Pen
クリエイティブ環境において、筆記用具選びには終わりがありません。今回紹介したrOtringペンは代表的な製図ペンとし、持っていて損はありません。均一的な美しい線はもちろんのことドットで描くイラストにも適しています。
本記事で紹介したリスト
- ROTRING ロットリング イソグラフカレッジセット – おすすめのスターターセット
- TOUFEIYUAN 10枚1ml シリンジ:注射器(針つき) – インク用
- 製図ペン用クリーナー
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Amazon barbe_generative_diary ページにて、使用している道具や機材、本棚にあるアートに関連する本などをまとめています。